出産直後
出産時の経緯はこちら(妊娠10ヶ月、いざ出産へ)。
出産後、通常であればママと赤ちゃんは同じ部屋に約5日間一緒に入院し、その後退院になるかと思います。長男の時は産まれてきてくれて嬉しい反面、かなり大変だったと妻から聞いています。
何故かというと、出産という命懸けの行為が終わった後なので、体はかなりボロボロなんですよね。立ち会ったことがあるパパなら分かるかと思いますが、びっくりするぐらいに血は出るし、そもそもあんな大きな赤ちゃんが妻の体から出てくると言うのが本当に凄いです。
今回、次男の場合は11/12の17:30に出産後、1分ぐらいは抱っこできましたが、その後は母子離れ離れになりました。次男は出産後すぐにGCU(回復期病床)に入りましたが、すぐにNICU(新生児集中治療室)に移動しました。
NICU(新生児集中治療室)での生活
看護師さんたちがやってくれること
NICUでは24時間、看護師さんたちが交代で見ていてくださり、常に赤ちゃんたちの容態が悪化していないかをチェックしてくれていました。それに加えて、ミルクをあげたり、オムツを変えたり、様々な器具を換えたりと医療行為と子育て?を同時にこなしており、本当に大変そうでした。改めて命の最前線でお仕事をされている医療従事者の方々に対して感謝の気持ちと尊敬の気持ちを抱きました。
NICUでは泣いてる赤ちゃんをあやすということはあまり無かったように見えます。こう書くと、「冷たい」「酷い」というような印象を与えてしまうかも知れませんが、全くの誤解です。これは明に聞いたわけでは無く、あくまで私の実感と推測にはなりますが、「泣くことができる子=元気な子」ということなんだと思います。NICUの中には泣くことすらできない子も多くいるので、看護師さんたちは、その子達の変化に常に気を配らなければいけない状況だったのだと思います。
ちなみにこちらの大学病院で使用していたオムツは「パンパース はじめての肌へのいちばん」でした。長男の時は使っていませんでしたが、本当に肌触りが良くて退院してからもずっとこちらを使い続けました。
面会について
1日の流れとしては、以下のとおりです。
- 午前中 先生が回診
- 14時〜20時 面会の時間
面会の時間は、入院している妻も、家から向かう私も同じでした。
妻が14時から会いに行き、私は仕事を早く切り上げ、16時頃に行って、30分ほど面会して、長男を迎えに行くために帰宅する流れでした。また、面会者も祖父母までとなっており、親戚や友人はNG、さらに面会は1回につき2人までしかNICUに入れないないので、祖父母が来たときは、私か妻のどちらかが祖父や祖母を連れて中に案内をしてあげていました。
2021年コロナ禍の今振り返ってみると逆に驚くのが、NICUに入る前には入念に手を洗い、消毒液を手にたっぷりとつけ、マスクも着用必須でした。当時はNICUに入るのだから自分たちが変な菌を持ち込まないように細心の注意を払っていましたが、コロナ禍の今としてはどこへ行っても同じようなことをしているので、不思議な気持ちです。
ベッドの配置
ベッドの位置については、なんとなく定位置が決まってはいるものの、日々出入りがあるため少しずつ場所が変わっていました。こちらも完全に私の想像ですが、入ってすぐのところに看護師さんたちの詰所のようなところがあり、部屋の手前から重症の子たちがいたように思えます。奥の方はNICUでも割と軽症の子たちがいたように見えました。次男は基本的に部屋の奥の方で、毎日どこにいるかなと探すのですが、一際大きな声で泣いているのですぐに分かりました。横にいたママからは「元気に泣いてますよ」と言われたこともあります。
辛かったこと
冒頭、通常は産まれたばかりの赤ちゃんとママは一緒にいれることが多いと書きましたが、NICUに赤ちゃんを預けているママは別でした。赤ちゃんはNICUで、ママは通常のママたちが入院しているフロア(NICUとは別フロア)でした。この時が妻としては本当に辛かったみたいです。
妻の病室は4人部屋だったので、他の3人は赤ちゃんとずっと一緒にいて、授乳したり、オムツを換えたりしている姿を横目で見ては泣いていました。そういう時に私ができたことは妻の話を聞くことと、長男が立派に過ごしていることを伝えることぐらいでした。
面会開始が14時からでしたので、妻はお昼ご飯を食べた後あたりから毎日ソワソワしていました。
今日はなんの話をしようかな
寝てるかな
泣いていたら抱っこしてあげたいな
などと考えていたそうです。そして13:50ぐらいになったらフロアを移動して、NICUの前で待機。その時は他のママたちも待っている人がいました。
なお、NICUでは徹底的な体重管理などをしていたので、妻は母乳を与えることができませんでした。なので、病院側で作ってもらったミルクを哺乳瓶であげていました。長男は完全母乳で育てており、次男もそうしようと考えていたのでこのことも辛かったようです。
長男と二人での生活
私はママっ子の長男と5日間ママ無しで過ごせるか不安でしたが、その心配をよそに長男はたくましく一度も泣くことなく過ごしてくれました。私はそんな長男の逞しさと妻と次男への心配で日々長男が寝た後に枕を濡らしていました。子供って親の想像を簡単に超えていくんですよね。こうやって成長していくんだなとしみじみと感じました。
生後6日目、次男はNICUで24時間サポートされながら、妻は退院しました。長男は5日分を取り戻すが如く思いっきり甘えていました。父親の前では元気にしていても本当は心の奥で相当な我慢をしていたようです。
ちなみに、この頃は本当に涙もろくて、毎日次男の面会に行っては帰り道に泣いたり、長男の頑張りを見ては泣いたりしていました。次男の面会帰りでは、歩きながら涙ぐんでしまう時も多く、すれ違う人からしたら完全にやばい人だったと思います。